
当店ではスポット増しと補強バーによるボディ製作を承ります。
サーキット走行の経験を重ねていくと、ある程度のタイムからなかなか短縮できなくなる 『 壁 』 というものにつきあたるはずです。
原因は色々とありますが、その一つにボディの柔らかさによる走行時のねじれが走行挙動の乱れを誘発しています。だったらボディは固ければ固い程良いのか?と言うとそうではありません。
文章では表現が難しいですが、ボディは固くある程度のしなやかさが必要となります。
このページではサーキット仕様の最速ハコスカを製作するにあたり、ボディ製作過程をご紹介致します。
入庫時の画像になります。
程度がかなり良い車体なので、今回は錆処理作業は少なく済みそうです。
溶接作業に不要なパーツを全て取り外し、スクレーパーでアンダーコートの剥離を行います。
地味な作業ですがこれがかなり大変です。
ダッシュボードやステアリングが外れたらバルクヘッドのスポット増しを行います。( 画像左上 )
同様に後部座席周辺も窓や内張りを取り外し補強していきます。( 画像右上 )
ストラットアッパー部の動きを抑える為に補強バー( 画像左上 )を追加します。
ストラット周辺( 画像左上 )はタイヤから跳ね上げた水や泥によって錆が発生しやすい箇所なので重点的にチェックを行います。エンジンルーム( 画像右上 )はフレームとの接合部補強が重要になります。
スポット増しが完了したので今からサフェーサを塗布し、水混入防止の為にシーラーの充填を行います。 しかし・・・ サフェーサ処理時の写真撮影を忘れていたので画像がありません。
サフェーサーが乾燥したら塗装を行います。
まるでメーカーの製造ラインから出てきたような新車ピカピカ状態になりました。
室内はまだ磨いてないので若干汚れていますが、スポット増しの施工( 画像左上 )が確認できますし、スピーカーボード横の丸い筒( 画像右上・赤矢印部分 )はノーマルのハコスカには無い物が付いています。 この加工はオートサービスキシモトの必殺技になりますが、何が装着されるかはお分かりになりますよね。
当然ながらトランク部もスポット増しと補強バー( 画像左上・赤枠内 )を追加しています。
画像右上は赤枠内の拡大撮影になります。
塗装が完了したらパーツの組み付けにかかります。 画像左上は車高調整式ショック・ピロ調整式テンションロッド・ピロ調整式スタビライザーの装着時のものです。
タイヤホイールやエンジンも装着され ( 画像右上 ) 車の形になってきました。 入庫時に装着されていた黒いワークスフェンダーは仕様変更に伴い採用せず、セミワークスを改造して更に車幅を拡張した外観になります。
タイヤサイズはハコスカとしては異例の17インチを採用しました。
(F)9.5J 245/40/17 (R)11.5J 255/40/17 (タイヤ)ADVAN A050
サイズが大きすぎるのでは?と疑問に思われるかもしれませんが、極太タイヤに見合うボディ剛性・エンジンパワー・足廻りを確保すれば、恐ろしい程のコーナリング性能を発揮します。